Masakiです。
国内にも有名な証券会社はいくつかありますが、その中の1つとして挙げられるのが「楽天証券」でしょう。
今回はそんな「楽天証券」について完全解説していきたいと思います。
楽天証券とは?基本情報と特徴
楽天証券は、楽天グループが運営する大手のネット証券です。
1999年に設立され、株式・投資信託・ETFなど幅広い金融商品を取り扱っています。
楽天証券はインターネット専業の証券会社で、スマホアプリやWebツールで取引が手軽にできることが特徴です。
楽天グループの楽天市場や楽天カードなどと連携しており、投資で楽天ポイントが貯まる仕組みが魅力のひとつです。
口座数は数百万人規模といわれ、国内でも有数のネット証券会社として信頼性が高いです。
なお、金融庁に登録された金融機関であり、投資家資産は法令に従って厳格に分別管理されています。
楽天証券で口座開設する方法と必要書類
楽天証券で投資を始めるには、まず証券口座の開設が必要です。
手続きはWebから簡単に行え、数ステップで完了します。
1.楽天証券の公式サイトへアクセスし、「口座開設」ページへ進む。

2.必要事項(氏名・住所・生年月日・職業など)を入力して申し込む。
3.本人確認書類(免許証やマイナンバーカードなど)の提出をする。
4.審査完了後、ログインIDやパスワードが郵送またはメールで届く。
5.口座開設完了後、マイナンバー登録など初期設定を行う。
必要書類は本人確認書(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)とマイナンバーの書類です。
楽天銀行の口座を持っていればスムーズですが、なくても他行から振込で入金できます。
口座開設は無料で、オンラインで申込から取引開始まで完結するため初心者でも安心です。
楽天証券でやるべきこと・投資開始のステップ
楽天証券で口座を開設したら、次は実際に投資を始める準備を進めます。
初心者向けのステップをまとめると次のようになります:
1.入金手続き
楽天証券に入金するため、楽天銀行などの提携銀行口座から振り込みます。

楽天銀行同士なら即時入金サービスで手数料無料になることが多いです。
2.口座設定
特定口座(源泉徴収あり)か一般口座、NISA口座の選択をします。初めてなら特定口座(源泉徴収あり)で税務手続きをおまかせするのが便利です。
3.取引ツールの設定
スマホアプリ「iSPEED」やWebツール「MARKETSPEED(PC版)」をダウンロード・ログインして使い方に慣れます。
4.投資商品の選択
株式投資を試したい人は、銘柄を調べて少額投資(1株取引)や積立設定を検討します。
5.楽天ポイントの設定
ポイント投資機能を利用する場合、ポイントコースへの変更を設定します。
これにより楽天市場で貯まったポイントを株や投信の購入に使うことが可能になります。
このようにステップを踏むことで、無理なく投資をスタートできます。
最初は少額から始め、慣れてきたら投資額を増やす・金融商品を増やすようにしましょう。
詳しくは「株式投資の始め方ガイド」などを参照するとスムーズです。
楽天証券の手数料体系(1株取引など)
楽天証券の手数料は、主に国内株式取引とかぶミニ(1株取引)で特徴があります。
初心者が知りたいポイントを中心に解説します。
国内株式の手数料コース
楽天証券では国内株取引に次の2つの手数料コースがあります:
超割コース(定額プラン)
取引ごとに手数料が発生するプランです。取引金額に応じて税抜き99円~となります(例:10万円以下の取引で約108円(税込))。取引が少ない人向けです。
いちにち定額コース(一日定額プラン)
1日の約定金額の合計に応じて手数料が決まります。
たとえば、1日10万円までの取引は0円、30万円まででも数百円で、取引回数が多い人や大きな金額を取引する人に適しています。
最近では1日10万円まで無料など、お得な新プランが導入されています。
具体例(税抜き):
- 超割コース:取引10万円まで99円、30万円まで263円、50万円まで470円(税抜)
- いちにち定額:1日10万円まで0円、50万円まで約500円、100万円まで約1000円(税抜)
※手数料は変更されることがあるため、最新情報は公式サイトで確認してください。
1株取引(かぶミニ®)の手数料
楽天証券の特徴のひとつが「かぶミニ®(単元未満株取引)」です。
かぶミニを使うと1株から株を購入できます。手数料は次のようになります:
かぶミニ(寄付取引/成行)
手数料0円。朝の寄付(前場寄付き)の成行注文は手数料無料です。
かぶミニ(リアルタイム取引/指値・成行)
こちらも楽天証券なら手数料0円で利用できます(国内主要ネット証券で唯一のサービス)。
かぶミニ(積立注文)
積立で1株単位投資する場合も手数料0円です。
つまり、1株からの投資をするなら楽天証券が業界最低水準のコストで利用できます。
値がさ株(株価の高い銘柄)を1株から買えるのは初心者にもリスクを抑えて投資できるメリットです。
手数料のまとめ(例)
内容 | 手数料(税込) | 備考 |
---|---|---|
国内株式(超割コース)10万円まで | 約108円 | 1取引ごと |
国内株式(超割コース)30万円まで | 約291円 | 〃 |
国内株式(いちにち定額)50万円まで/日 | 約550円 | 1日合計 |
かぶミニ(単元未満株、1株) | 0円 | 成行・指値とも |
かぶミニ(積立) | 0円 | 1株から積立可 |
手数料の詳細は変わる場合があるので、取引前に必ず最新の料金表を確認しましょう。
楽天証券おすすめ株の選び方と具体例
初心者にとって「どの株を買えばいいか?」は悩みの種です。
楽天証券では銘柄選びに便利なツールがあります。
スーパースクリーナーを活用する
楽天証券の取引ツール「マーケットスピード」やWebで提供されるスクリーナー機能を使って条件に合う銘柄を探せます。
成長性や配当利回り、業種などで絞り込めるので、興味のあるテーマに合った株を探しましょう。
高配当株で分散投資
日本株で初心者に人気なのは、大手企業の高配当株です。
業績が安定している大企業は配当が魅力で、比較的安定した値動きが期待できます。
成長企業への投資
成長性を重視したいなら、景気に左右されにくい事業を展開する企業も候補です。
楽天証券では世界的に注目される銘柄へも投資できます。
テーマ投資やETF
1社ではなく複数企業に投資したい場合、テーマ型ETFやインデックスファンドなどもあります。
株価指数連動型なら銘柄選びの時間をかけずに投資できます。
楽天証券で取引できる投資商品一覧
楽天証券では多種多様な金融商品を扱っています。初心者が利用しやすい主要商品を紹介します:
国内株式
東証一部上場企業から中小型株まで日本株全般に投資できます。
単元株取引の他、前述の1株取引(かぶミニ)やIPO(新規公開株)取引も行えます。
米国株式・中国株式・アセアン株式
楽天証券は米国株(ニューヨーク証券取引所・NASDAQなど)や中国株、アジア株式にも対応しています。
米国株は為替手数料がかかりますが、楽天ポイントを使ったドル買付もできるメリットがあります。
投資信託
国内外の株式・債券に投資する投信を1,000本以上取り揃えています。
つみたてNISA対象のファンドが充実しており、積立投資に向いています。
ETF/REIT
日経平均連動型ETFや不動産投資信託(REIT)も取引可能です。
国内REIT、海外ETFも扱いがあります。
債券
国内債券(国債・地方債など)や米国債券も購入可能です。
FX/金・プラチナ
外貨FX取引も可能で、TTS/TTBで通貨の売買ができます。
また、金・プラチナなど貴金属価格に投資できるサービスもあります。
NISA・つみたてNISA
非課税制度「NISA口座」で株式や投信を運用できます。
楽天証券は一般NISA・つみたてNISAに対応し、口座開設や管理がオンラインで可能です。
商品ごとの特徴やリスクを理解して、自分の投資目的に合ったものを選びましょう。
楽天証券のポイント活用・クレカ積立の利用法
楽天証券最大の特徴のひとつが「楽天ポイント」です。

楽天グループのサービス利用で貯まったポイントを投資に使えます。
ポイント投資(ポイント利用)
楽天ポイントを1ポイント=1円換算で株式や投資信託の購入代金に充当できます。
ポイントのみで投資することも可能で、自己資金を使わずに投資の練習ができます。
投資信託のクレジットカード積立
楽天カードを使って毎月一定額の投信積立を行うと、投資額の1%が楽天ポイントで貯まります(上限あり)。
例えば月5万円の積立で毎月500ポイントが得られるため、実質1%引きで投資できるような効果があります。
SPU(スーパーポイントアッププログラム)
楽天証券で投信残高が一定額を超えると、楽天市場でのポイント倍率がアップする仕組みもあります(達成条件によりポイント+1倍など)。
これらのポイント還元を活用すると、普通に投資するよりもお得に資産形成できます。
ただしポイント利用投資も投資であるため、利益も損失も発生することを理解しておきましょう。
ポイント投資の詳細やクレカ積立の設定方法は楽天証券のサイトに情報があります。
楽天証券のスマホアプリ・ツール
楽天証券は取引ツールやアプリが充実しており、初心者でも使いやすい設計です。
iSPEED(アイスピード)
楽天証券の公式スマホアプリで、株価やチャートの確認、国内外株や投信の注文ができます。
リアルタイムで市況が見られる他、アラート機能で価格通知も設定可能。
初めての人でも直感的に使えます。
MARKETSPEED(マーケットスピード)
PC版・スマホ版があり、投資分析向けの高度なツールです。
チャート分析やニュース表示、豊富なテクニカル指標など、慣れてきたら活用できます。

その他ツール
ポートフォリオ管理機能、日程表・アラーム、ランキング情報などが提供されています。
特に「国内株スーパースクリーナー」で銘柄の絞り込みができるため、投資銘柄選びに便利です。
これらのツールは無料で使えるため、投資初心者でもぜひ利用してみましょう。
アプリの操作方法や機能は、公式ヘルプページや使い方動画が公開されています。
楽天証券のメリット(ポイント還元・サービス等)
楽天証券を選ぶメリットは多数あります。
初心者の投資環境が整っている点を中心に紹介します:
楽天ポイントが貯まる・使える
投資信託のクレカ積立で1%ポイントが貯まり、貯まったポイントで株や投信を買える。
楽天経済圏でポイントを活用できるメリットは大きいです。
1株投資が手数料無料
かぶミニを使えば高額株も1株から購入でき、寄付取引もリアルタイム取引も手数料0円なので、少額投資に最適です。
取引商品が多彩
国内株・米国株・投信・ETF・債券・FXなど、多くの商品を扱っており、1つの口座でさまざまな投資ができます。
初心者向けサービス
動画セミナーやガイド記事、チャットサポートなど、投資初心者向けの情報が豊富に揃っています。
キャンペーンも頻繁に開催されています。
信頼できる大手証券会社
楽天グループのネットワークと独自の基盤により、システムの安定性に優れているので大手ならではの安心感があります。
これらのメリットにより、楽天証券は投資初心者だけでなく、幅広い投資家に支持されています。
楽天証券のデメリット(注意点・弱み)
一方でデメリットや注意点もあります。
客観的に確認しておきましょう。
手数料比較
国内株式の手数料は最安とは言えず、SBI証券など他社に比べると割高になる場合があります(ただし1株取引は無料)。
取引頻度や金額に応じてプランを選ばないとコストがかさむ可能性があります。
海外株情報量
米国株・外国株は取扱いがありますが、提供される情報や取扱銘柄数ではSBI証券などに劣る面があります。
海外投資にこだわる人は情報面を補完しましょう。
口座開設・審査期間
人気の証券会社ゆえ口座開設に時間がかかる場合があります。
余裕を持って申し込み、はやめに進めておくと安心です。
ポイント複雑さ
楽天ポイントを投資に使うためには、ポイントコースの変更など初期設定が必要です。
慣れるまでは少し手間に感じるかもしれません。
信用取引金利
信用取引(保証金取引)の金利はネット証券として標準的ですが、すでに信用取引を多用する人から見ると若干割高に感じる場合があります。
信用取引はリスクもあるので注意が必要です。
これらのデメリットも理解した上で、自分の投資スタイルに合わせて使い分けるとよいでしょう。
情報収集を怠らず、費用対効果を意識して利用することが大切です。
他社比較:楽天証券と主要ネット証券の違い
楽天証券を他のネット証券と比較する読者向けに主な違いを示します:
SBI証券との比較
SBI証券は国内株手数料や米国株取扱数で有利で、TポイントやPontaポイントに対応しています。
楽天証券は楽天ポイントが使える点が大きな差で、1株投資無料は楽天のみの特長です。

マネックス証券との比較
マネックスは米国株の情報提供が充実しています。
楽天証券はポイント還元やスマホツールの使いやすさで優位です。

松井証券との比較
松井証券は一日定額プランが少額向けにお得ですが、取引商品は楽天よりも絞られています。
楽天証券は取り扱い商品が幅広いのが強みです。

PayPay証券・LINE証券などミニ投資アプリ
これらは小額投資に特化していますが、商品は限定的です。
楽天証券は幅広い金融商品と専門性がある点で優れています。
総じて、楽天証券は楽天経済圏のメリットと商品多様性が強みで、SBI証券は低コスト・多商品の強みがあります。
どちらが良いかは投資スタイル次第ですが、ポイント還元を重視するなら楽天証券が魅力的です。
楽天証券の安全性・信頼性
楽天証券は、大手インターネット企業である楽天グループ傘下の企業が運営しています。
金融庁への登録済み金融商品取引業者であり、投資家保護の面でも安心です。
資産保護
投資家から預かった資金や株式は、信託銀行に分別管理されます。
万が一楽天証券が倒産しても、顧客の資産は法令に従って守られます。
信頼性
楽天グループ全体でセキュリティに力を入れており、顧客情報の管理体制も整備されています。
また、システム障害時のログや取引履歴が残るなど、透明性が確保されています。
規模の大きさ
口座数が多いため、システムの安定運用に注力しており、サーバーダウンなどのリスクは低く運用されています。
万全ではないものの、投資家が安心して取引できる環境が整っていると言えます。
ただし、投資にはリスクがつきものです。
楽天証券であっても市場変動による損失は回避できません。
自己責任の原則を忘れず、余裕資金で投資を行いましょう。
まとめ
この記事では楽天証券の基本情報、メリット・デメリット、手数料、投資商品、おすすめ銘柄の選び方などを詳しく解説しました。
楽天証券は楽天ポイントを投資に使える点や1株投資の手数料無料化など、投資初心者が始めやすいユニークなサービスが多く、総合力で高い評価を受けています。
一方で手数料面では他社と比較して確認が必要な部分もあります。
これらを踏まえた上で、自分の投資スタイルに合う証券会社か検討してください。
もし楽天証券に興味を持たれたなら、まずは口座開設から始めてみましょう。
楽天証券の公式サイトで手続きが可能です。
口座を作って実際に使いながら、楽天ポイントの設定や少額投資に挑戦してみることで、投資への理解が深まります。
最後に、投資は自己責任です。余裕資金から始め、分散投資を心がければリスクを抑えられます。
楽天証券で賢く資産形成をスタートさせ、着実に資産を増やしていきましょう!
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